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2010年5月

2010年5月31日 (月)

むーん・・・・・・

俺自身のスタンスとしては、何事も過小評価はしたくないけど過大評価もしたくないってスタンスのつもりなんだけどねぇ

以上、某スレの流れにちょっと言いたいだけのつぶやき

2010年5月30日 (日)

ボカロ曲とラノベの関係性に関する考察

 以前にニコニコで見かけたコメントの中で印象に残っているものに
「ストーリーのある曲大好き」
というのがあります。なんてことのないコメントなのですが、なかなか興味深いコメントだと思います。

J-POPが歌謡曲といわれていた時代、歌詞は作詞家が書くものであり1曲でひとつのお話でした。デビューしたてのアイドルが花嫁の心情を歌ってたって誰 も気になどしません。それは映画と同じものでありそういう物語なのですから。

そしてそれにとって変わっていったのがシンガーソングライターブームだと思います。(その前期はフォークソングかもしれない)歌謡曲とシンガーソングライ ターの違いは何なのか?それは「わたし」の存在です。自分の体験や感じたことをそのまま歌詞にする、そのため歌詞に出てくる感情や出来事は歌手自身に起 こった出来事だと推測されるわけです。割と当たり前に今感じていることの様ですが当時としてはとても大きな出来事だったのでしょう。

これは作詞者(=歌手)とリスナーの共感を生み出すことにより音楽自体の高揚感と相まって大きな相乗効果を生み出しました。これには両者の世代が一致して いるのも重要です。

これと同じ事が明治時代に小説などの文学でも起こっています。田山花袋の「布団」から始まった私小説の台頭です。いわゆる古文的な文章から現代の文章への 変化とほぼ同時期に起こった出来事です。(夏目漱石は私小説に見えるけどそうじゃないらしい・・ワケワカラン)

まあいいや、そのシンガーソングライターブームの終着点がCoccoの登場です。赤裸々に恥ずかしげもなく自分の過去や現在の心情を叩きつける、時に激し く時に優しくそして残酷に。その感情にスコッとはまり賞賛する人がいる一方、吐き出される感情にはネガティブな部分も含まれるため当然のように嫌悪感を覚 える人もたくさんいます。そしてそのCocco自身もすべてを吐き出し終えたとき(アルバム「ラプンツェル」の時?)自分自身の存在意義が無くなったかの ように一時的にとはいえ引退へと向かいます。

当時は歌詞を自分で書くのが当然という流れでした。しかし、その歌詞のリアリズム化は内容の矮小化を著しく招き、リスナー(消費者)からは「そん な小さいこと歌ってるんじゃねぇよ」とそっぽを向かれていきます。音楽業界の売上低下の一因はここにあります。さっき出てきた私小説ブームが太宰治の登場 で収束に向かったのによく似ています。(初期のフォークソングが4畳半フォークと言われるほど安っぽく見えるため嫌う人が多いのにも似ています。)

また、ほぼ同時期に漫画アニメ系でもエヴァブームから始まる、極端に「ぼく」と「きみ」が全面に押し出された「セカイ系」の作品が急速に発展、縮小してい るのも興味深い出来事です。

そんな中現れたのがボカロブームです。(姉党として、あくまでミクの登場とは書かないw)ボーカロイドという役者が歌詞を歌う、当たり前のことです。肉体 のないボカロに体験なんてあるはずがありません。でも恋や友情、挫折、別れ・・・どんな歌だって歌います。なにせミクさんは仕事を選べない事に定評があり ます。

しかしこれはちょっとした事件です。このあたり、初期の曲は結構試行錯誤してたのが今となってはわかります。そんな中、出てきたのが最初に出てきた「ス トーリーのある曲」です。歌謡曲は現実の世界を歌っているのに対し、「ストーリーのある曲」のほとんどがリアルな現実の世界とはちょっと違った世界です。ボカロというロボットのようなものを出 さなければいけないのだから、このような流れになるのは当然だったのかもしれません。そして、これは小説が衰退しラノベ(ライトノベル)にとって変わられ たのになんとなく似ています。

またこの流れにおいて、ミクが「アイドル」だったこともわりと重要です。なぜなら、J-POP以前の作詞家の書く歌謡曲の流れを今でも受け継いでいるのが おにゃん子からモー娘。そしてパフュームとたどることのできる、いわゆる「アイドルソング」だからです。(演歌もそうだけどさ)そう考えるとボカロがパ フュームやアイマスとの親和性が高いのもわりとうなずけます。あ、アニソンはまた別の様式美の世界があるようです。

結局のところメジャー音楽の衰退とボカロブームというのは、私小説化により矮小化し行き詰まった歌詞の世界をラノベ化することによる世界観の拡大だったのではないか?そしてこの流れはどこへ向かうのでしょうか。すべては時間が解決していくしか答えの出ない問題なのかもしれません。結局世の中は弱肉強食、生き残った音楽が勝ちです。 メジャー音楽というライオンをボカロというバクテリア(あくまで小さな生物のたとえとして)が分解していく様を生暖かく見ていきましょうかね。

(この記事はにゃっぽんで書いたものを手直しして再掲しました。)

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